露点計に限らずいかなる測定機器も、信頼できる機関に対する定期的な校正が必要です。
新しく納入された機器には出荷時校正証明書を発行する事が可能ですが、これはその機器が使用される間ずっと、その性能を保証されているわけではありません。 操作の誤り・異物や腐食性ガスの混入・センサの経年変化・電気的変位を代表とする全ての要因は、時間の経過とともに測定器の計測値に変化をもたらす可能性があります。
それ故に、定期的な再校正を行うことは、露点計が正確に測定を行うための不可欠な条件となります。
校正とは、誤解を与えやすい言葉です。厳密に言えば、機器の校正は既知のリファレンスと比較を行い、両者の差異を測定上の不確かさの評価と共に証明書に記載することです。
しかしながら、現在ではこの校正という言葉は、測定機器の計測可能範囲内での複数点において誤差を削減する様調整を行う事も含んだ意味で使われます。 一部の露点計メーカーは”自動校正”という言葉を使い、ある一点(通常は常温)での調整が校正であると断言しております。 ミッシェル社はこれは真実ではないと考えており、むしろ何も校正しないよりも危険性を増すものと考えています。
この”自動校正”は露点計の特性であるゼロ点・直線性・ヒステリシス等、重要な要因については考慮しておりません。 計測器の品質の確かさを裏付ける唯一の方法は、先述のとおり既知のリファレンス基準と照合し、全測定領域で校正を行うことです。
校正間隔は、使用している露点計の種類及び用途に左右されます。
一般的な基準として、静電容量式(インピーダンス式)においては1年毎の校正を推奨しております。 確度を要する用途や過酷な環境下で御使用になる場合は、校正期間はこれよりも短くなります。 鏡面冷却式(ミラー式)の場合はこれ以上であり、2年乃至はそれ以上が基準となります。 この場合、2台以上の露点計により相互比較試験を定期的に行う事が理想です。
相対湿度計では最低1年毎の校正が必要ですが、特定タイプの湿度計では指示のずれは露点計より大きく出来れば6ヶ月程度の間隔での校正を推奨します。
ミッシェルの校正設備は英国NPL(National Physical Laboratory)及びNIST(National Institute for Standards & Technology)の国家湿度標準に対し直接のトレーサビリティを持つ、包括的湿度校正設備に認定されております。
同社の基準器はNPL及びNIST にて毎年校正を受けており、同社で保有する12基の校正システムは全てこの基準器により校正されております。
この結果、同社で作られ、出荷され、再校正される全ての露点計はレーサビリティを有します。
ミッシェルジャパン(株)で使用される基準器はUKASに直接のトレーサビリティを有し、日本での校正証明書の発行が可能です。
ミッシェル社の校正設備は英国で初めて1986年にUKAS(United Kingdom Accreditation Service)の露点計校正の認定を受け、以降このステータスを維持しております。
同社は2つの並列するシステムにより操業されており、その一方は露点温度-90℃~+20℃までで、+20℃において±0.15℃、-75℃において±0.45℃の校正能力を持ちます。
高露点側につきましては、UKASより露点・相対湿度計測の認定を受けており、 露点温度+20℃~+82℃及び気温+10℃~+82℃における相対湿度 10~98%、気温+82℃~+90℃における相対湿度10~73%の範囲内において、UKAS認定の校正が可能です。
UKASの認定を受けていることは、管理され再現性ある校正を遂行する能力のある校正設備という、信頼性の証しです。 この認定を維持するため、同社校正施設の能力を常に維持し、UKAS及びNPLによってなされる定期監査に合格しております。
ミッシェル社におきましては、露点-100℃~+82℃の範囲において同社製品及び殆どの他社製品の校正が可能であり、-90℃~+82℃の範囲において国家標準に基づくトレーサビリティを有します。 また、露点計関連の表示機やアナログ・デジタル出力の校正を行うことも可能です。